楽器用防音室は、「遮音」「音場(おんじょう)」「防振」の3つの要素に配慮する必要があります。
遮音はもちろんですが、防音室の中で楽器を演奏する上で、音の響きを整える音場(おんじょう)が重要なポイントとなります。
また、楽器の振動が建物に伝わると、伝わった振動が空気振動(音)となるので、振動を抑える配慮も必要です。
POINT1 遮音
遮音=100%音を遮断すること、と捉えがちですが、例えば、楽器+演奏者の周囲に音が全く伝わらない真空状態を作り出すためには、膨大なコストと時間がかかることは言うまでもありません。
一般的に昼間の住宅街では40~50dB(デシベル)の騒音があります(暗騒音)。
家の外へ出る楽器の音がこの騒音と同じレベルであれば、暗騒音に紛れて気にならなくなります。
新響サウンド工房では「総合遮音」で楽器演奏等の音を建物外(マンションであればご自宅外)において、昼間の郊外住宅街と同程度の音(40dB程度の音)に減衰させる防音施工を実施しております。
例えば、一般の大人が演奏するピアノ音は約90dBの音が出ますが、単体遮音性能Dr35防音室の外では55dB程度の音(テレビや通常の話し声)になります。
加えて、一般的な建物の壁は-15dBほどの遮音性能があるため建物の外にはおよそ40dB程度の音になり、さらに音源からの距離が3倍になると音のレベルは約10dB減ります。聴感上は、音が10dB減るとほぼ半減して聞こえます。
騒音とは何か
大きな音がすべて騒音になるわけではありません。
小さな音でも騒音になることがあります。
ある人にとって心地良い音が他の人にとっては「騒音」になることもあります。
ピアノやテレビ等から出る音も、聴く人にとっては心地よい音ですが、別の人にとっては、「騒音」になります。
自分の出す音が他の人には騒音になりうるという自覚が必要です。
騒音の種類
音には空気を伝わって耳に届く空気音と、地面や床・壁などを伝わって響いてくる固体音などがあります。
空気音はジェット機・自動車や楽器の音、人の話し声など。
固体音は2階の足音やトイレの排水音などです。
騒音とは何か
大きな音がすべて騒音になるわけではありません。
小さな音でも騒音になることがあります。
ある人にとって心地良い音が他の人にとっては「騒音」になることもあります。
ピアノやテレビ等から出る音も、聴く人にとっては心地よい音ですが、別の人にとっては、「騒音」になります。
自分の出す音が他の人には騒音になりうるという自覚が必要です。
騒音の種類
音には空気を伝わって耳に届く空気音と、地面や床・壁などを伝わって響いてくる固体音などがあります。
空気音はジェット機・自動車や楽器の音、人の話し声など。
固体音は2階の足音やトイレの排水音などです。
防音ドア
遮音に必要なことは重い材料や密閉性の高い材料で音を漏らさないようにすることです。
音の侵入経路は主に空気中を伝わる「空気音(空気伝播音)」と建物の振動などによって伝わる「固体音(固体伝播音)」がありますが、防音ドアは空気音への遮音効果を果たします。
ドアの遮音性能が低かったり、求める遮音性能が高い場合には2組のドアを使って2重ドアにすることもあります。
業界初の”ヤマハ振動カットシステム”(特許)を採用した高遮音木製防音ドア
ドアの室内側と室外側の表面材の間を、特殊な部材を使用することにより、振動による音の伝わりを抑えた”ヤマハ振動カットシステム”(特許)によって、ドア1枚での高性能を実現しました。
ピアノの音もひそひそ声程度に抑え、木製でありながらも”音響透過損失”で測定してDr-35相当の遮音等級であり、特に高音のカットに優れた特長を有しています。
一般建材メーカーのようなデザインの多様性はありませんが、楽器製造メーカーとして遮音性能を優先しております。
また、軽量化によりコストを抑え、低価格を実現しました。業界での評判も高く、防音ドアだけヤマハ製を選ばれる方が多数いらっしゃいます。
防音サッシ
通常のサッシは、窓を開けやすいように、意外に多くのすき間があります。
このサッシのすき間を縫うように音が入り込んできますが、防音サッシはパッキンなどで、このすき間を極限まで埋めてあります。
弊社で使用している防音サッシもすき間をなくす独自の機構で優れた遮音効果を発揮し、高い評価を受けております。
防音サッシは単体での性能に加え、元々のお部屋のサッシの内側に設置する「2重サッシ」の形にすることで効果が上がります。
工務店で防音工事を依頼すると、よく「ペアガラス」と呼ばれる複層ガラスが提案されま
すが、結露や寒さといった断熱対策には良いのですが、防音(遮音)対策としては効果は
期待できません。
POINT2 音場(おんじょう)
どんな部屋にも、それぞれ固有の音響特性があります。それを「音場(おんじょう)」と言います。
部屋の形や素材などによって音の反射や吸収の度合いがちがい、音の響き方も大きく変わってきます。
部屋の中でポンと手を叩いて、その音が大きくはね返ってくるようなら「ライブ」、沈みこんでしまうようなら「デッド」ということになります。
四方をタイルなどで囲んだ小空間では、音は減衰せずやたらに往復反射し、ワンワンと歪んだ響きを作り出してしまいます。一方、カーテンやジュータンなどは音を吸収し、部屋をデッドにする要素です。
しかし吸音材などを貼りつめた「無響室」のような特殊な部屋になると、ピアノの音もボソボソと、タイプライターを叩くような味気ないものになってしまいます。工務店の音を止めるだけの防音工事では起こりがちな現象です。
音場設計とはこのライブとデッドのバランスをいかに理想的に保つかの技術です。
快適な音場とは、音の反響効果と吸音効果が絶妙なバランスを保ち、人の声や楽器の音が適度な残響を伴いながら、歪みのない美しく自然な状態で伝わる空間を指しています。
POINT3 防振
ピアノやコントラバスなどの低音域が出る楽器は、壁などの音を伝えている固体とできるだけ接触しない構造で振動を止める必要があります。
アビテックスの床には浮床構造を採用しています。防振ゴムによりお部屋の床への振動を絶縁することで、高い遮音性能を実現。
特にセフィーネNSではマンション設置において階下への音漏れを配慮し、新開発の床フレームと防振ゴムにより階下への遮音性能をより強化しています。また、高剛性床パネル(オプション)により、さらに階下への遮音効果を高めることができます。
※図にはさらに剛性を高めた高剛性床(オプション品)を装着しています。